大本営陸軍部・大東亜戦争開戦経緯・5冊/大本営政府連絡会議又は御前会議の運営を中心とする大東亜戦争開戦指導史とういうべきものである 2024

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大本営陸軍部・大東亜戦争開戦経緯・5冊/大本営政府連絡会議又は御前会議の運営を中心とする大東亜戦争開戦指導史とういうべきものである

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大本営陸軍部・大東亜戦争開戦経緯・5冊/大本営政府連絡会議又は御前会議の運営を中心とする大東亜戦争開戦指導史とういうべきものである

昭和48年 5冊 戦史叢書 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

まえがき
本書は大本営陸軍部の立場において、大東亞戦争の開戦に至る政戦略指導の経緯を記したものである。既刊の作戦 指導史に対し、これは戦争指導史とも呼ばれるべきものであろう。もっとも本書の内容は、主として「大本營政府連 椿会議」及び「御前会議」の運営に伴う陸海軍及び外交当局の動きに限定されており、もとより軍事、外交、政治、 経済、思想等、戦争指導の全般にわたるものではない。そして記述も、陸軍の動きを起点とする陸海軍の動きを主体 とし、それに政府就中外交当局の動きを必要に応じて加筆するという傾向のものである。それが当時における日本の 戦争指導運営の実相でもあったのである。

いうまでもなく明治憲法下における日本は、統帥権が行政権の枠外に独立しており、統帥すなわち用兵作戦の指導 は統帥部(平時にあっては参謀本部又は軍令部、戦時にあっては大本營陸軍部又は海軍部)が管掌していた。つまり行政(国 務)は政府 (内閣)、用兵作戦(統帥)は大本營(統帥部)が、それぞれこれを分掌していたのであり、両者を統合する 機能、すなわち戦争指導を管掌すべき制度、機構は存在しなかった。そこで日本は「支那事変」勃発後間もなく大本 営が設置されるに伴い、大本営と政府との連絡会議を、両者の申し合わせによって便宜的に設置し、その会議で戦争 指導さ談することとした。それがいわゆる大本營政府連絡会議である。時期によりそれを「大本營政府連絡懇談会」、 では「最高戦争指導会議」とも呼称した。

御前会議は支那事変及び大東亜戦争の全期間において、通算一五回開催されたが、昭和の時代における御前会議の性格は、天皇の御前における大本營設府連絡会議ともいうべきものであった。ただ御前会議には慣習として、枢密院 長い長に退席すさという点に違いがあったが、所詮は大本營政府連絡会議の一種に過ぎないものであった。本書は以上のような大本営政府連絡会議又はご前会議の運営を中心とする大東亜戦争開戦指導史とういうべきものである。

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