★コバルト・ブルーの古いホワイト・ハート ボヘミア製 ハドソン湾ビーズの白に似 2024

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本品は、表面がコバルト・ブルー、濃紺で、芯は灰色がかった白のホワイト・ハートのビーズです。形状は、棒状ガラスを切断し丸玉に成形していますが、切断幅の相違によって、長い管玉風や低い平玉で、切断がやや斜めの変形丸玉も見られます。 本品の芯、灰色がかった白は、チェコで近年製造されたコバルト・ブルーの芯、奇麗な白とは色合いが異なります。むしろ、アメリカのビーズ・サイトが掲げる、19世紀に北米の先住民との毛皮交易で用いられた、コバルト・ブルーの「ハドソン湾ビーズ」の白に類似しています。 本品の芯、白部分では、結び目から15個のうち(図で下側、5枚め)、ほぼ10個の白に気泡崩れの小さな孔が見られます。また、なめらかな表面にも、極小の孔や窪みが見られ(同3つめ)、他でも窪みや気泡崩れが確認できます。 大きめの丸いカケがあり、その奥は丸く、芯近くに至ります(同11つめ)。このカケは、気泡跡か、成分不純物に拠ると思われます。他にも、丸みのある古いカケとその一部に気泡跡が見られます。最近のガラス・ビーズでは生じない特徴で、本品が低い融解温度でしか製造できなった、古い時期のビーズあると語ります。 本品は、アフリカで購入し、アフリカとの交易で19世紀以降に用いられた、ホワイト・ハートの交易ビーズです。芯と表層というホワイト・ハートは、19世紀初め頃からベネチアで制作され、1860年頃からき専ら白の芯で、表層が赤、青、緑、黄のビーズが作られました。 後に、ボヘミア(現在のチェコ)やフランスでも作られました。本品のようなコバルト・ブルーは、ボヘミアで制作されたとされます。古いホワイト・ビーズの特徴をもつ本品も、1800年代、あるいは、1900年代の比較的早い時期の制作と見なせます。 ボヘミアでは、1800年代半ばに、白の芯に青を被せた、ロシアン・ブルーと呼ばれる、面取の管玉が作られ、その経験を白の芯に紺色のホワイト・ハートに用いたと推測されます。 アメリカ北西部の先住民は、青ビーズを白より好み、「荒くても青ビーズのみ」を求めたと、19世紀初めに探検家が報告し、本品の類例が、ビーズ・サイトにあります。 均一的な材質と形状の近年製造ビーズにない不均一性が、温かみと親しみ感じさせてくれます。サイズ 長さ 約50㌢ 約105個  1個ほぼ 高さ 約5~6㍉強 幅 約6㍉ 孔径 約2㍉

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